
曾我さんに会いにのどかな道を走って三重県立美術館に行ってきた。
先日旅先でなんとなくテレビを見ていた時に、名古屋のボストン美術館展の番組で曾我蕭白の作品を初めて意識して見て、衝撃を受けた。調べたら三重県でやってるじゃないか!と思い立ったので。
襖絵すごい。鳥とか、動物はすっごく細かく書かれている一方で、木とか水の流れとかはざざっと荒くも勢いがあって、その対照が面白い。人の顔なんか、失礼ながら、どう見てもかわいくないのに、なんだか癖になる。動物の目も愛嬌があって、きもかわいいってこういうことかと思う。きもいわけではないけれど。衝撃的?
曾我蕭白以外でいくと、五十嵐浚明とか相変わらずの伊藤若冲が好きだった。
それにしても墨であんなにも色々な表現ができるってすごい。白黒だからこその表現というのか、墨だけど青々、とか、墨だけどすがすがしい風とか、勢いある水とかを感じた。
この前予習のために、図書館で閉館時間まで読んでいた蕭白の本で、横尾忠則さんが言っていたことが少しだけ分かった気がした。アクションペインティングのよう、だったかな?現代であっても前衛的だと思う。図録で見たあの絵やらこの絵やらもあって、やっぱり実物の迫力すごいと思った。
すごく良かったと思う。んだけど、最後の展示室で急に洋画を展示するのはどうかと思う。展示物自体は聖カタリナとかすごく素敵なものだとは思うんだけど、蕭白から若冲と来たからには余韻も大事だと思う。
ご飯食べて美術館行って、お茶して鹿を買って柔軟剤について語っただけなんだけど、なんだかすごく充実していたような気がする。楽しかった。
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