雨唄／安藤裕子

ため息が出る
やめようと思うのだがどうもうまくいかない
優しくなりたいのになぁとか
穏やかでありたいのになぁとか
思うところは多々あるが
どうも荒んでいる
その上結局のところ自分がどうしたいのかよくわからない
ある程度までは目指すことができるけれど
その先がない


とりあえず爪を切らないとピアノが弾きにくい

聖者の行進／安藤裕子

指一本という、危うさ



戻ったところでわたしはそうではなかったので
頑張ろうとは思うのだけど疲れる
昔からだけれどなぜこんなに疲れやすいんだろう

雨月／安藤裕子

ふたをひとつあけるということすらも
わずらわしい
ボタンをひとつ押すということも
めんどうだ
春なので変わろうと動き始めたけれど
視線は内側を向いてしまう


言いたいことがあるけれど
また分からないって言われるんだと思うと
とても言う気になれない
言うこと自体自己満足なのだから余計にだ

とことん、な場所がほしい
自分で作ったものは居心地が良すぎて都合が悪い

世界の終わり、あるいは始まり

という本がある
読んだことはない
他の歌野晶午さんの本なら読んだことはあるけれど
でもずっと読みたいなぁ、と思わせるフレーズ



クラインの壺、
であるならばよかったのに

単語だけで出来ていればいいのに

わずらわしいこと全部

HAPPY／安藤裕子

好きな音楽はたくさんあるけれど
本当に好きな音楽は少ないのかも、と思った

好きな本もたくさんあるけれど
何年たっても何回読んでも好きな本はなかなかない、と思った