兵庫県立美術館に行ってきました。前述の二箇所と併せて1日で回るのは結構きつきつでした…。
兵庫県立美術館自体は安藤忠雄さん設計。中に入るまでにだいぶ時間がかかりました。何せ大きいし見るところたくさんだし、階段面白いし。

まぁそんなこんなでようやく展示室へ。
1、陸と海
神戸の須磨海岸の写真が壁一面にずらりと並んでいる。波の動きで板が動いている様子を撮影。「海岸線=見えないもの」を視覚化したもの。なるほどー。
2、関係-エネルギー-
ぱっと見たら全く何か分からない、床一面のコード。たまに電球その他。何だこれはと見ているとベルの音がして、近づいてみるとフェルトの中から聞こえている。電気エネルギーを他の事物との関係に変換しているらしい。エネルギーについてはさっぱりなので正直理解できなかったので残念。何にしても知識は必要だ。
3、闇の中のドローイング&DARK BOX
まず真っ暗な部屋にペンライトを持って入る。何だコレは…という感じの絵が壁にたくさん展示されているのをひとつひとつ見ていく。その絵は暗闇の中で描いたものだという。へぇ…と思っていると、何と見学者も体験出来るというので、早速やらせてもらう。真っ暗の部屋に1人取り残され、絵を描いてみる。……見えない。手探りで何とか画用紙のサイズは分かるけれど、全くワケが分からない。ちなみにわたしは昔の家の窓から見える景色を描いていたのだが、出来上がってみれば何が何やら…。塗りつぶしたくなる気持ちも分かる。
その後闇を閉じ込めたというDARK BOXを見て次の展示へ。
4、関係-鉛の温室
鉛は放射能を通さないそうだ。その鉛で植物を覆って展示していた。中の植物はどうなってるんだ?と思いながら鑑賞。植物の形が鉛の下から迫り出していて妙に迫力があった。中央の温室にはたくさんの種や苗が鉛に覆われて陳列。圧巻。
5、関係-鰓呼吸する視覚
水に関する作品が部屋に展示されていた。擦り出しの木や雨痕。黄色い容器の中には杖やら如雨露やら…。一番印象的だったのは涙。ガラスの容器に涙を入れて蝋で封をしている…のかな?その名もずばり「関係-水・涙」。何とも言えない作品ですな。
6、関係-時の睡蓮の庭
水面に、鉛で封印された種を乗せた円盤が浮かんでいる。なるほど、睡蓮に見える。今回の作品の中では理解…というか、自分なりの考察が一番しやすかった。鉛に封印された種が水=時間に揺られている…ということかと。パンフレットにも似たようなことが書いてありました。
7、関係-浮遊する蓮の船
今回の展示の中で最も見ごたえがあった。一部屋まるまる使っての展示。空中に浮かぶ蓮を載せた船。鉛に封印された蓮は今までの作品を彷彿させる。壁面には植物?を模した装飾。とにかくすごい。他に人がいないということもあって別世界みたいでした。
8、関係-鳥になった種子
原材料:蜂。蜂!?見ると本当に蜂が飛行機に乗っている。本物…なんだろう。驚いた。それに続いて鉛で封された羽根が蓮の種を運んでいく。なるほどと思わされる終わりだった。
一通り回ってやたら蓮が登場しているので蓮について調べてみました。
蓮は「蜂巣(はちす)」の略で、実の入った花床にたくさんの穴があいていて蜂の巣に似ていることから蜂巣、だそうです。だから最後蜂だったのか?そのあたりはちょっとよく分かりません。まぁ名古屋の方も行くので結論は急がないでおこうと思います。というか永遠に結論がない方がいい気はします。
予想以上で楽しかったです。
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