自己の、特別性と、欺瞞。

後悔とは少し違うけれど、もう一度丁寧にやりたいなと思う。
最近は諦めることが増えて、まぁ別にいいかとも思うのだけれど、諦めなくていいことまで諦めてしまっている気がして、そうじゃなかったなと感じるのだ。
きちんと心を持ってする決断と、同じ決断をしながらもそれが諦めからくるものなら、結論が同じても過程は違っていて、結果よければという考え方もあるものの、やはりその過程から滲む人間性とやらもあると思うと、きちんとしたい。
自分にとっての尊敬する人や大切な人に、恥じないように在りたいなと思うので。
その人たちもきっと、同じように惑うと信じているけれど、わたしにとっての彼らに、ちゃんと相対したい。

という、色々なことで頭がぐるぐるする今日この頃。
どうしてだろう、説明をするということが、伝えるということが、うまくいかないと感じるようになってきた。
そもそも下手だったんだという見方もあるが、今感じているのは相対的なものなので、今まで単に見えていなかった問題点が見えるようになったのか、それとも本当にうまくできなくなったのか、どちらかなのだろうと思う。
正確に伝えることの難しさを知ったのだと前向きにとらえることも、まぁできなくはない。
ただ、なんというか、少し居心地が悪い。

だからどうという

何ということもない。
かもしれないし、違うかもしれない。
とは思うけれどどうということもない。



過ぎていくことにほっとしたり、不思議に思ったり。
綺麗だな、には遠くて、けれどもうやめたい、にはもっと遠い。
ふわふわしたり、もやもやしたり、心は平穏を保つことが難しいのだな。
ただ、思い返して少し笑えたらいいなと思う。

そういえば今読んでる本は、笑う。
電車で読むと、にやける。
ストーリー展開が面白いのかと言えば、まぁそれはそうなのだけれど。
それ以上に面白いなと思うのは、言葉。文章。表現。
状況を伝えるその方法にとてもひかれるのです。
思えばそう、最初にこの人の本を読んだ時から。
だってドグラマグラしてるって、そんな精神状態、面白いじゃないか。
読みたいもの、たくさん出てきてちょっと、うれしい。
いや、とても、うれしい。
心がどきどきするのだ。
素敵な本に出会ったり、唖然とするような絵に出会ったり。
いつもどおりだっていつもどおりにしない写真とか。
あって思う、声とか。
もっとたくさん、知りたいんだなぁ。

新しいこと

今まで知らなかったことがたくさんある。
まだ知らないこともたくさんある。
色々なことを知りたいと思うので、本を読んだりどこかへ行ったりする。



楓の花なんて、今まで気にしたことがなかった。
足元に落ちる前に気付ければと思う。そう思うことで、来年が楽しみになる。
秋の景色も美しいと思うけれど、透き通るような緑もとても綺麗だと思う。
心が揺れる理由はたくさんあるなぁ。

感じることとか、よぎっていくことを、できるだけ言葉にしたいと思う。
言葉にすると、何か本質みたいなものをつかむきっかけになると思うので。
たくさん考えて、それでもまだ考える。

今、とても右と左で迷っている。
前と後ろで迷っている。
拾うか捨てるかで困っている。
たくさんのことが気になって仕方がない。
そういうことをやめるかやめないか、悩んでいる。
そしてやっぱりそんなことで悩んでいる以上、何も変わる気もないのだろうと知る。

フェルディナント・ホドラー展

フェルディナント・ホドラー展へ行ってきた。ホドラーさんを知ったのは、この展覧会が国立西洋美術館で開かれていた時だった。たまたまチケットをいただく機会があったので行っただけで、正直さほど期待もしていなかったのだけれど、予想以上という感想。
風景画もあれば肖像画、人を配列された絵などがあったが、解説にあったように音楽を感じさせる絵だ。特に好きだったのが、「小さなプラタナス」。これはぽつんと立つプラタナスの絵で、無言の存在感のようなものがある。空の色がとても好みで、純粋に美しい絵だと思った。それから「３．リズムの絵画―踊る身体、動く感情」の作品群。パンフレットなどで見ていたよりずっと、音楽的だ。単に並べただけではない、それぞれの人の動きや配置があって、和音みたいだった。構成から感じるリズムもあれば、体の動きから発せられるメロディーもある。音楽、やっぱりすごく好きだ。



美術館への道すがら咲いていた。
春は梅だ桜だと言われるけれど、綺麗な花ならもっとたくさんあるのだな。
いつもかなり明るく撮るけれど、今回はちょっと、力強く。


コンクリートの無機質さも、結構好きだ。
自然との対比が面白い。
空がよく映える。

そう言っていると

時間が経つのは本当に早いなぁ。
４月になる。１年が経つ。いや、１年は常に経っているのだけれど。
去年と比べてみる。色々なことを比べてみる。
そうして振り返って、ああ、元気になったなぁと思う。
自分なりにしてきたこと、一生懸命だったこと、少しは前に進んだということ。
思い返せばそれなりの１年だったと思う。
ただ、なんだか少し寂しいのだ。
ちょっぴり燃え尽き症候群。


アシカショー、１人で見た。
とても楽しかったけれど、それと同じくらいに寂しかった。

スナメリ、１人で見た。
とてもかわいかったから、それと同じくらいに寂しくはなかった。


やっぱり、旅には行く。これからもやっぱり、旅立つ。
これぞという場所に、景色に、出会いたい。