1日に2回も更新してどうするんだと思ったけれど、今感じた事を書きとめておきたいので更新します。
わたしが読んだ五條瑛さんの本としては3つめ。作品としては前作プラチナビーズに続く鉱物シリーズの2作品目。
アジアの情勢を描いているのは前作と同じだけれど、個人的には前作より読みやすかったと思います。
ストーリーが云々というよりは主題に魅かれました。
1つのテーマとして「家族」が描かれています。
いかなる苦境にあっても、仮初であるかもしれないと感じていても、ひたすらに夫や父を信じる姿。娘や息子を無条件に愛し守ろうとする親。
色々な形があるけれども、この本で描かれている「家族」の絆はすごい。
想像できない世界だから余計にそう思うのかな。
ネタバレになるしいわゆる臭いセリフになりそうだからこれ以上は何も言わないけれど、とにかく家族について考えさせられる本。
家族を大事にね!なんて言葉で言うと陳腐だけど、本当にそう思うよ。
なんで言葉って使い古されちゃうんだろう。もったいないなぁ。
あとはまぁ前回に続いて主人公(?)の苦悩とかもしっかり書かれていて面白かった。
面白いは爆笑とかの面白いではなくて興味深いっていう意味の方。
悪人になりきれないけど善人にもなれない。
嘘はつきたくないけれど正直には生きていけない。
程度の差こそあれ、わりかし普遍的な悩みじゃないかなぁなんて思いました。
さぁ明日は早起きしよう。
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