最近、続きが気になって飯が食えねぇ!みたいな本にはなかなか出くわさなかったんですけどね、久々に来ました。
やたらリアルな表現に、読んでるこっちまで手が震えてくる。電車で読んでたんですけど、絶対変な顔してただろうなぁ…。
2001年の江戸川乱歩賞作品だから知ってる人も多いと思うけど、もうすごいとしか言えない。
死刑に関するそれぞれの考え方とか、罪を犯した人間の心情とか、まぁ論争のある話題だから個人的な意見は控えるけれども。
読み始めしばらくは探り探り、
そして中盤で話が盛り上がってきてふと思う。
これは。
…読んだことある。
あれ?と思って読みすすめていく。
まだページはめくっていないのに、なぜだかこの先に待つ結末を知っている。
……そういやずーっと前に江戸川乱歩賞だからって読んだよーな。
たぶん当時はまだ若くて(?)ぴちぴちで(?)こういう重厚な話を存分に楽しめるような心境じゃなかったんでしょうねー。
が、2回目でも楽しめる!
と、自分に言い訳してみる。
基本的に気に入った本しか2回以上読まないのだけれども、奇しくも2回読むことになったこの本。お気に入りにしてもいいよね。古本屋で見つけたら買おう。
今日は4月からの心構えを延々6時間諭されていたんですけども、そんなこと(そんなというと語弊があるが)吹っ飛ぶ勢いの本でした。
・・・明日からは地に足つけて生きます。4月から頑張りますよ。
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