気付けばあっというまに秋だった。
夏は本当に早くて、もっとあれやこれやしたかったという気持ちと、でもわりと楽しいこともできたよなぁという気持ちで、たぶん、どちらかといえば満足なのだろう。
少なくとも去年の、本当に辛かった夏にくらべれば、楽しい夏だった。
だった、というけれど、過去形にできない暑さがつらい。
それでも暦は秋であって、がんばると言っていた秋なのだ。
何を頑張ればいいのかさっぱり分からないけれど、気持ちだけは頑張りたい。
とりあえず、本格的に勉強を始めたのだけれど、間に合うかな。
世界史さっぱり分からないけど、基礎だから覚えねば。
たくさん知っていればきっと、たくさん楽しいことがあるのだ。
もっと色々なことが知りたい。世界には楽しいことがまだまだあるのだ。
まだまだこれから、と思いながらも、いつか終わりが来るのだなぁと考える。
それでもそのまた明日には笑っていられるのだろうと思えるのは、お互いに時間を大切にしてきたからなのだろう。それだけの自信があるのだろう。
覚悟はまだ足りてないけれど、思い出ならたくさんある。
だからきっと、寂しくって泣いても、楽しかったねって笑えるようになるんだ。
ありがとうは伝えなくても伝わっている。
それはお互いに。
その自信だけはあるんだ。
欲張れば本当、きりがないけれど、限りがあるというのはそういうことだ。
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