１１月になった。冬だ。寒くなった。
夏頃に思い描いていた１１月とは違う。
なんだかとても寂しいんだ。
季節のせいなのかおじいちゃんがいなくなっちゃったからなのか、それとももっと別のことが原因なのか分からないけれど、寒くって寂しいなぁ。
１１月は楽しいことがあるはずなのに、気持ちが前に向いてくれない。
美術検定の勉強を頑張らないといけないのに、まだ１９世紀の西洋で止まっている。
日本の勉強はさらりと本読んだだけだから、まったく頭に入っていない。
好きなことを嫌いになりたくないので、楽しく勉強しなきゃ意味がないと思う。
とりあえず本物を見ようと、仏像を見に行った。望遠レンズに挑戦した。
次はどこに行こうか、と、少し前に向いた気がした。
ひとつでもぽつんと光があってくれれば、そこに向かって行けるのだと思う。
気持ちが上に行ったり下に行ったり、そういうのは嫌だけれど、光なんてなくてもいいとも思えないので、仕方のないことなのだろう。
今こんなにも空っぽな気がするのは、その光ならあるはずなのに、きっと贅沢になっているからだ。
わたしは今、本当にどこへ向かっているんだろうなぁ。
きらきらしたいなぁ。
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