今年のこと

この季節になると考える。
今年の１番は何だったかな、と。


写真はそれなりに撮っていた。
でも、奇跡の一枚とやらにはなかなか出会えなかった。
その分たくさん考えるようになった気がするな。

あれもしたな、これもしたな、と思う。
一番は難しいけれど、これかもな、というのがある。
よかったな。

もう少ししたら、来年のことも考える。

今度こそ。

と、思いながらもなかなか実行できない。
最近ちょっと、いろんなことが面倒だと感じる。
どうしたんだろう。
疲れているのかなと思うけれど、そんなに疲れる要素もない。
不思議だ。



最近マイブームなテーブルフォト。
自分でセットするのが難しいけれど、楽しい。
いただいた瓶詰クッキーでひとあそび。
食べるもので遊んじゃだめって教わったけれど、これは許されるはず。

１０月になったけれど。

最近ちょっと、心がざわざわする。
本当にとても些細なことで、心臓の上の方がぷわりと膨らんで、中がからっぽになる。
ほんの少しの気になることだったり。
人から見れば気にもならない嫌なことだったり。
ふと自分の無意識の悪意に気付いたときだったり。
自分が何をしているのか、ふっと考えてしまったときも。
ひとつひとつは大したことではなくて、考えなくてもいいようなこともあって、考えるべきことであっても今考えなくていいこともあって。
考えているくらいなら行動に移せばいいこともあるのだけれど、やっぱり嫌なことだと及び腰になっちゃったりして。
先延ばしにできる理由を探したり、代替案を必死に考えたり。そうして余計に落ち込んだり。

楽しいことならたくさんしている。
だからこそ、楽しいことが脅かされそうでこわいんだ。
 
旅に出たい。
昔からそう言っているけれど、今は昔とは違う気持ちでそう思う。

プラネタリウム

なんてすてきなのだろう。
ふかふかの心地よいソファー。
ゆるやかなリクライニング。
やさしくてやわらかな声。
これから始まるんだというどきどきとわくわく。
すこし、こわくもある。
ゆっくりと暗くなる空間。
目を閉じて、５つ数えてください。
そして目を開いた時に広がる星空。
現実ではそんなことできないんだ。
星はいつだってそこにあるし、目を閉じて開いたら一瞬に広がるなんてないじゃないか。
ただあまりにも居心地がよすぎて、眠くて眠くて、いつもちょっとうとうとするんだ。

空はこわい。
宇宙もこわい。

けれど、とても昔にもきっと、同じように空を見ていた人がいる。
これからずっと先にも、同じように空を見る人がいる。
同じということが嫌なこともあって、でも嬉しくもあって、悲しくもあって。
ちょっとだけ、救われたきもちになる。

懐古にひたる

部屋の掃除をしていると、思いがけないものを見つけることはよくある。
特に、長年触っていない場所を整理すると。

場所をとるので、小学校の時の文集を処分しようと思い、その周辺の整理をしていた。
捨てるのは忍びないが、今は便利な時代なので、自分が書いたものくらいなら簡単にＰＤＦでデータ保存できる。
とりあえず自分がどんなことを書いていたのかと思って読み返してみても、まるで知らない子供が書いた文章だ。
こんなことがあったのか？と疑問に思いさえする。

では中学や高校の時ならば多少記憶もあるだろうと、文集ではないが学園祭の思い出冊子なんぞもとりだして読んでみた。
高校の時の学園祭は特に面白かった。
今でも戻れるのならば高２に戻りたいとはっきり言えるくらいに楽しかった。
けれどその思い出すら、わたしにはほとんど残っていなかった。
本当にどうでもいい、日常のささやかなやりとりなんかは覚えていたりするのに。
とても楽しかったというその記憶だけはあるというのに。

人の記憶はとても脆いものだ。
自分はずっと自分自身であると思っていたが、それは思いこんでいただけもしれない。
自分自身の証明は、こんなにもあやうい記憶ではできない。

けれど、つながっているのかもしれないと思うこともある。
たとえ書いた文章が自分のものかすら判別がつかずとも、断片をつなぎ合わせれば、やはり自分は自分なのだ。
小学校６年生の時に、将来の夢というタイトルを与えられ、「病気や事故などにならないで安全に健康でいたい」と書いた。
そして高校３年生の時に、１０年後の自分へというお題には、「健康な身体と健全な精神で生き続けたい」と書いた。
きっと今、同じように聞かれれば同じようなことを答えるのだ。
…変わらないものだ。本当に。