思い描いていた。

１１月になった。冬だ。寒くなった。
夏頃に思い描いていた１１月とは違う。
なんだかとても寂しいんだ。
季節のせいなのかおじいちゃんがいなくなっちゃったからなのか、それとももっと別のことが原因なのか分からないけれど、寒くって寂しいなぁ。
１１月は楽しいことがあるはずなのに、気持ちが前に向いてくれない。

美術検定の勉強を頑張らないといけないのに、まだ１９世紀の西洋で止まっている。
日本の勉強はさらりと本読んだだけだから、まったく頭に入っていない。
好きなことを嫌いになりたくないので、楽しく勉強しなきゃ意味がないと思う。
とりあえず本物を見ようと、仏像を見に行った。望遠レンズに挑戦した。
次はどこに行こうか、と、少し前に向いた気がした。

ひとつでもぽつんと光があってくれれば、そこに向かって行けるのだと思う。
気持ちが上に行ったり下に行ったり、そういうのは嫌だけれど、光なんてなくてもいいとも思えないので、仕方のないことなのだろう。
今こんなにも空っぽな気がするのは、その光ならあるはずなのに、きっと贅沢になっているからだ。
わたしは今、本当にどこへ向かっているんだろうなぁ。
きらきらしたいなぁ。

秋だ。

気付けばあっというまに秋だった。
夏は本当に早くて、もっとあれやこれやしたかったという気持ちと、でもわりと楽しいこともできたよなぁという気持ちで、たぶん、どちらかといえば満足なのだろう。
少なくとも去年の、本当に辛かった夏にくらべれば、楽しい夏だった。
だった、というけれど、過去形にできない暑さがつらい。

それでも暦は秋であって、がんばると言っていた秋なのだ。
何を頑張ればいいのかさっぱり分からないけれど、気持ちだけは頑張りたい。

とりあえず、本格的に勉強を始めたのだけれど、間に合うかな。
世界史さっぱり分からないけど、基礎だから覚えねば。
たくさん知っていればきっと、たくさん楽しいことがあるのだ。
もっと色々なことが知りたい。世界には楽しいことがまだまだあるのだ。

まだまだこれから、と思いながらも、いつか終わりが来るのだなぁと考える。
それでもそのまた明日には笑っていられるのだろうと思えるのは、お互いに時間を大切にしてきたからなのだろう。それだけの自信があるのだろう。
覚悟はまだ足りてないけれど、思い出ならたくさんある。
だからきっと、寂しくって泣いても、楽しかったねって笑えるようになるんだ。
ありがとうは伝えなくても伝わっている。
それはお互いに。
その自信だけはあるんだ。
欲張れば本当、きりがないけれど、限りがあるというのはそういうことだ。

もう本当それだけで。

最近は少しずつ忙しくなっていて、大変なことが増えてきて、久しぶりに泣いたりもした。
前は隠れてこっそり泣いてたんだけど、隠してたらしんどいんだってことを気付いてもらえないことを学んだので、恥を忍んで堂々と泣いてやった。
おかげですっきりしたし、いろんな人が助けてくれたので、わりとすぐに切り替えられたなぁと思うのです。

そんなこんなで始まった三連休は、もちろん楽しいことばかりじゃなかったんだけれど、でも念願叶ったり、ホントに嬉しかったり、美味しかったり、うきうきしたり、どきどきしたり、感動したり、幸せだったりで、本当に良かったなぁと思うのです。
そうして年をまたとるわけですけれども、そんな一年になってくれたらいいなぁと思うのです。
いろいろな人がお祝いしてくれて、こんな私なのにと思う一方でそれが糧になるのです。

気持ちはどうすればいいのか分からないけれど、嬉しいことは嬉しいで、よいのだと思います。
それよりも先のことはその時に考えようと思います。

心です。

嬉しいなぁということがあると、どうしようもなく心がうずうずとするのです。
そしてぬか喜びにならないことを願うのです。
そしてできることなら、もっと嬉しいことがあればなぁと思ってしまいます。
けれどその一方で、今の私にそんな優しい夢は落ちてこないのだということも分かっています。
だから今は、ただあるがままの現実だけを噛み締めたいと思います。

目が覚めてしまって

5時前に目が覚めてしまって、なんだか眠れない。
以前のような病的な感じではないので、パニックは起こさない。
夜はもう、薬が無くても大抵眠ることができる。
でも明け方目が覚めることは増えたなぁ。
早く寝すぎだからかなぁ。10時くらいに寝ること増えたしなぁ。

心が疲れきっていた時の日記…というか、生活を記録した文章を読み返していると、自分のこととは思えないなぁ。今まで眠れない日なんてほとんどなかったし、ご飯食べられないこともなかった。
風邪の時でももりもりハンバーグ食べて親に呆れられてた。緊張で眠れない！なんて他人事だった。

今眠れないのは、活動したくてたまらないからかな、と思う。
すごく色々なことを考える。
こうなりたいという目標のために、言葉のひとつひとつを選んでいる。
行間をどの程度読みとってくれるか一生懸命考える。
はっきりと自分の気持ちを伝えるのはとても苦手だ。
現実は自分が思っているほど優しくないことは分かっているんだけど、期待したくなるのだ。
でも、そうであるならどれだけか嬉しいだろうなぁ。
努力はしているつもりなので、あとは忍耐と計算力が必要だ。
楽しいことだけを考えているわけにはいかないなぁ。

それでもひとまずは、旅のことを考える。
飛行機と海と夕焼け。新しいカメラがほしい。
綺麗で訴求するアートを期待する。今度はどんな出会いがあるかなぁ。
現代アートは苦手だったけど、今はすごく楽しみだ。
切符とじゃがりこの準備はできている。何の本持って行こうかな。
１人旅の間は自由だなぁと思えるのが素敵だ。
このままどこへでも行けるのだと錯覚できてしまうので。
でもそれもこれも、帰ることが前提なのだな。
どこへでも行けない毎日で生きているからなのだなぁ。