忍者ブログ

そらとぶさかな3

Home > アート

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

河口龍夫-見えないものと見えるもの-2

 行ってきました。白川公園、名古屋市美術館。黒川紀章さん設計の美術館。ぱっと見た時はふーんと思っただけでしたが、中に入ってうわーってなりました。前行ったのが兵庫県立美術館がびしぃってしていたからか、余計ラインに目が行きました。
 で、今回の目当てであった河口龍夫―見えないものと見えるもの―の話です。今回は目録がもらえなかったので正直うろ覚えなんです。メモもほとんどとってないし。

1、関係―腰掛けた水
 まず入口すぐ、向き合った一対の椅子の上に見覚えのある黄色い器。兵庫でも見たあれです。

2、
 部屋に入ると、なんか砂山みたいなのがあるなぁと目が行く。後で分かったんですけど、ピアノを向日葵の種で埋めようっていう作品でした。わたしも一役かってきました。あ、ピアノは勿論アップライトね。

3、関係―無関係・立ち枯れの向日葵
 立枯れの向日葵が蝋付けに。『死』のイメージらしい。なるほど。

4、
 向日葵の種が水族館の水槽みたいなとこにがっさり入っていて、杖が埋まってました。この辺兵庫も行ってると面白い。

5、関係―種子・四季の時間
 鉛の板にタンポポ、すいか、コスモス、リンゴの種が封印されていました。兵庫にもあったかな。

6、関係―鉛の花時計
 違ったもので印象に残ったのは、花時計。といっても、花がわんさか咲いてわぁ綺麗~っていう花時計ではない。これまた鉢植えに(たぶん向日葵の)鉛で封された種が植え(?)られていて、その上を針がぐるぐるしているというもの。

 ここまでが一階。一階では「未知のエネルギー」を種子を用いて表しているらしいです。

7、
 階段の踊り場にDARK BOX2006を発見。これこそ兵庫行ってないとワケわからんだろう。闇を閉じ込めた箱。うーん…まさに見えないものを感じてるわけだ。

 続いて二階。二階では「物理的エネルギー」が主題。つまり伝達。現在をメインに扱っています。


8、関係―電流・種子のとき、化石の時
 微弱な電流の通った銅板の上を歩きます。勿論感じられない程度の。ところどころによく分からない機械のような…枝とかも落ちてて、うーんという感じ。

9、
真っ暗な部屋に、光で文字が書かれていました。闇、とか。時間、とか。無、とか。天井から板がぶら下がっていて、そこに文字が彫られている。で、天井から光がピンポイントで落とされているので床に文字が出来るわけです。一部屋使った展示は圧巻。

10、関係―花の遺伝・美女撫子他。
これはもう見るしかない。表現できない。でもあえて書いてみると、絵です。中心に鉛に封したそれぞれの花の種があって、それを囲うように円が広がっていく。それが所々ぶつかり合って…うーん、表現できません。なかなか綺麗なもんです。

11、
最後はこれまた絵。和紙に描かれてるんですけど、「~紀の~」みたいなのがわんさかありました。メタセコイアとか、そういう化石を和紙の上から色鉛筆でこすりました!みたいな絵。


 特別展はここまで。でも常設でもやっていたので見てきました。

12、関係―質
鉄と雨水、銅とアルカリ溶液による「錆」。金属板を布で包み錆を起こすことで滲み出てくる模様。絵とはまた違うけれどこれまた見えないものを見ている気分になりました。


 あとついでに常設のコレクションも見てきました。エコールド・パリ。面白かった。写真はまたぼちぼちアップします。
PR

河口龍夫-見えないものと見えるもの-

 兵庫県立美術館に行ってきました。前述の二箇所と併せて1日で回るのは結構きつきつでした…。
 兵庫県立美術館自体は安藤忠雄さん設計。中に入るまでにだいぶ時間がかかりました。何せ大きいし見るところたくさんだし、階段面白いし。

 

 まぁそんなこんなでようやく展示室へ。

  1、陸と海
 神戸の須磨海岸の写真が壁一面にずらりと並んでいる。波の動きで板が動いている様子を撮影。「海岸線=見えないもの」を視覚化したもの。なるほどー。

  2、関係-エネルギー-
 ぱっと見たら全く何か分からない、床一面のコード。たまに電球その他。何だこれはと見ているとベルの音がして、近づいてみるとフェルトの中から聞こえている。電気エネルギーを他の事物との関係に変換しているらしい。エネルギーについてはさっぱりなので正直理解できなかったので残念。何にしても知識は必要だ。

  3、闇の中のドローイング&DARK BOX
 まず真っ暗な部屋にペンライトを持って入る。何だコレは…という感じの絵が壁にたくさん展示されているのをひとつひとつ見ていく。その絵は暗闇の中で描いたものだという。へぇ…と思っていると、何と見学者も体験出来るというので、早速やらせてもらう。真っ暗の部屋に1人取り残され、絵を描いてみる。……見えない。手探りで何とか画用紙のサイズは分かるけれど、全くワケが分からない。ちなみにわたしは昔の家の窓から見える景色を描いていたのだが、出来上がってみれば何が何やら…。塗りつぶしたくなる気持ちも分かる。
 その後闇を閉じ込めたというDARK BOXを見て次の展示へ。

  4、関係-鉛の温室
 鉛は放射能を通さないそうだ。その鉛で植物を覆って展示していた。中の植物はどうなってるんだ?と思いながら鑑賞。植物の形が鉛の下から迫り出していて妙に迫力があった。中央の温室にはたくさんの種や苗が鉛に覆われて陳列。圧巻。

  5、関係-鰓呼吸する視覚
 水に関する作品が部屋に展示されていた。擦り出しの木や雨痕。黄色い容器の中には杖やら如雨露やら…。一番印象的だったのは涙。ガラスの容器に涙を入れて蝋で封をしている…のかな?その名もずばり「関係-水・涙」。何とも言えない作品ですな。

  6、関係-時の睡蓮の庭
 水面に、鉛で封印された種を乗せた円盤が浮かんでいる。なるほど、睡蓮に見える。今回の作品の中では理解…というか、自分なりの考察が一番しやすかった。鉛に封印された種が水=時間に揺られている…ということかと。パンフレットにも似たようなことが書いてありました。

  7、関係-浮遊する蓮の船
 今回の展示の中で最も見ごたえがあった。一部屋まるまる使っての展示。空中に浮かぶ蓮を載せた船。鉛に封印された蓮は今までの作品を彷彿させる。壁面には植物?を模した装飾。とにかくすごい。他に人がいないということもあって別世界みたいでした。

  8、関係-鳥になった種子
 原材料:蜂。蜂!?見ると本当に蜂が飛行機に乗っている。本物…なんだろう。驚いた。それに続いて鉛で封された羽根が蓮の種を運んでいく。なるほどと思わされる終わりだった。


 一通り回ってやたら蓮が登場しているので蓮について調べてみました。
 蓮は「蜂巣(はちす)」の略で、実の入った花床にたくさんの穴があいていて蜂の巣に似ていることから蜂巣、だそうです。だから最後蜂だったのか?そのあたりはちょっとよく分かりません。まぁ名古屋の方も行くので結論は急がないでおこうと思います。というか永遠に結論がない方がいい気はします。
 予想以上で楽しかったです。

神戸ビエンナーレ2007

というわけで神戸メリケンパークに行ってきました。
この芸術祭のことは、わたしがよく見るブログで知りました。見た瞬間これ行きたい!と思ったので、会期ぎりぎり間に合ってよかったです。

平日だったからか、人は少なめで鑑賞しやすかったです。
写真もおっけーだったので気に入ったのはデジカメでぱしゃりとやってきました。
ただ写真の腕前がひどいので、ぶれてたりよく分からないものも多いですが…。

一番よかったのは塩澤徳子さんの「こと-の-は」っていう作品です。
言葉では表現できないし、素人なのでうまく言えないですが、なんか印象的だしよかったです。
あ、そっか。写真を載せればいいんだ。でも著作権とか大丈夫なのかなぁ?最近はそういうのが厳しいからよく分からないけど。
まぁ画像取り込んだらまた載せてみます。

アートに関してはホントわけ分かってませんが、すごい楽しかったです。
表現方法ってたくさんあるんだなぁと思いました。
発信する意図→媒体・アート→受信する意思っていう。
素敵な伝達手段です。わたしはうまく受信できてないと思いますけど。
一見自分にもできそうだとか思うものでも、やっぱり全然違うものが出来るんだろうし、そこが個性ってやつの出所なんでしょう。
単調な一本の線とっても、一本だけでも集まっても芸術です。
びしぃっと胸にくるもんがあれば儲けモノです。
そういうわけで色々なものが見れて心が豊かになりました。

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

ブクログ

プロフィール

HN:
さかな
性別:
女性
自己紹介:
2004.12.07:そらとぶさかな1
2005.05.07:そらとぶさかな2
2007.11.14:そらとぶさかな3

ブログ内検索

アーカイブ

アクセス解析