ステンドグラスが好きなので読もうと思ったのだが、気付いたらガラスにもはまっていた。
印象的だったのは窓の話である。
西洋で窓は『WINDOW』、つまりWIND(風)OW(眼)である。構造上、壁が主体になっているため、そこに窓を作ることで風の眼となるわけである。
一方日本古来の木造建築では「間戸」が語源となる。西洋が壁を主体としているのに対し、日本では柱を主体とした構造となっている。そのため開口部ばかりで構成されており、窓の発想自体が西洋の発想とは異なる。
しかるに西洋では光を取り込む窓だが、日本では影の創るデザインを重視することとなり、格子窓や障子などが採用されたのではないかと考えられる。
個人的にメインに光を持ってくるより、影をメインに持ってくる考え方の方が好きだ。
勿論いくらネガティブだからって、わたしも明るい方が好きなのだけれど、光に影で絵を描くみたいな発想が素敵だなぁと思うのだ。
単純に明るいっていうだけよりも、そこにどうせ人の手を加えてるんだから何らかの恣意的な描画とか、そういうのがあってもいいんじゃないか。
この本読んでたらまたしても明治村に行きたくなったよ。
いややっぱり旅だよ旅。
もうすぐ一人旅するぜよ。
・・・お金ないから日帰りで。