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そらとぶさかな3

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タルト・タタンの夢

ものっそ美味しい本だった。
何が一番美味しいってやっぱりタルトタタン。
ちょっと北森鴻さんの香菜里屋の話とか、柴田よしきさんのおばんざいの話とかを思い出した。
これまた美味しい+謎を解決!みたいな話だった。
でもそれ以上にこれは美味しかった気がする。
や、本に美味しいっておかしいけどね。
美味しいだけじゃなくて読みやすい。癒される。
香菜里屋もわりとそうだったかな。
柴田よしきささんはホント作家さんの色が出てたけど。
それを言えば近藤史恵さんもそうだな。この人のミステリーは柔らかくて好きだー。

今日分かった。
こんにゃくは味噌だ!
そしてじゃがいもでステーキ!
ほうれん草はスパゲティ!
かぼちゃはスープ!

音楽が好きでよかった。
まぁ違うものが好きだったらそれはそれでよかったんだろうが。
助けられる。
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鴨川ホルモー

を読んでいます。
まだ半分ちょいまでしか読んでないけれど、案外面白い。
話題作って正直あんまり好きじゃないというか、え?っていう感想になることが多いから敬遠しがちなんですけど、これは面白い。
個人的になんとなく森見登美彦さんとセットっていう印象がある万城目学さんだけれども、わたしは万城目さんの方が好きだなぁ。
まぁまだ1冊ずつしか読んでないから何とも言えんのだが。
森見さんは頑張ればそんな生活も出来るんじゃない?という感じだが万城目さんは頑張って出来る生活じゃない。
非日常・非現実。
それが何だってこんなにリアルに書けるんだという疑問。
あとこれは森見さんもだけれど、言い回しが面白い。
ちょっとひねくれてて、でもずばっと言い表していて、小気味がいい。
今話題の(?)鹿男も図書館で予約してるんだけども、順番待ちで全く回ってこない。
おかげでドラマも見れない。奈良公園なのに。鹿なのに。
楽しみはとっておくタイプなのでいいのだけれど。

楽しみはとっておくといえば、去年からずーっととっているとある推理小説の解決編をまだ読んでいない。・・・さすがにそろそろ読もう。
でもこれでシリーズ全部制覇してしまうからもったいない…。
早く新作が出てくれるよう祈っておこう。

スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙

1日に2回も更新してどうするんだと思ったけれど、今感じた事を書きとめておきたいので更新します。

わたしが読んだ五條瑛さんの本としては3つめ。作品としては前作プラチナビーズに続く鉱物シリーズの2作品目。
アジアの情勢を描いているのは前作と同じだけれど、個人的には前作より読みやすかったと思います。
ストーリーが云々というよりは主題に魅かれました。
1つのテーマとして「家族」が描かれています。
いかなる苦境にあっても、仮初であるかもしれないと感じていても、ひたすらに夫や父を信じる姿。娘や息子を無条件に愛し守ろうとする親。
色々な形があるけれども、この本で描かれている「家族」の絆はすごい。
想像できない世界だから余計にそう思うのかな。
ネタバレになるしいわゆる臭いセリフになりそうだからこれ以上は何も言わないけれど、とにかく家族について考えさせられる本。
家族を大事にね!なんて言葉で言うと陳腐だけど、本当にそう思うよ。
なんで言葉って使い古されちゃうんだろう。もったいないなぁ。

あとはまぁ前回に続いて主人公(?)の苦悩とかもしっかり書かれていて面白かった。
面白いは爆笑とかの面白いではなくて興味深いっていう意味の方。
悪人になりきれないけど善人にもなれない。
嘘はつきたくないけれど正直には生きていけない。
程度の差こそあれ、わりかし普遍的な悩みじゃないかなぁなんて思いました。

さぁ明日は早起きしよう。

日本の名詩100

を読んでいます。
今たぶん50くらいまでいったと思われます。
名詩とか言われてるわりに知らないのばかりで戸惑いを隠せません。
国語好きだったのになぁ。
宮沢賢治さんとか与謝野晶子さんとかは分かるけどあとはうーん…聞いたことないかも、みたいな詩ばっかりです。
でも名前はわりと知ってる人が多いです。
今のところお気に入りは土井晩翠さん。
あとは室生犀星さんとか。
当たり前のことを当たり前の言葉で並べてるように見えるのに、なんかぐっとくる。
こういう詩って最近触れることがないから新鮮。
小学校とかだと教科書に出てきたりするけど最近読む詩って言うたら歌詞くらい。。。詩じゃないか、あれは。

あと関係ないけど民謡とか聖歌とかにも興味がある今日この頃。
二兎どころか何兎追うんだってかんじですけど。
民謡で一番好きなのはロンドンデリー!
これはもう昔っから好き。歌うのも弾くのも聞くのもこれが一番。
歌詞はよく分からないけど…。
絶対これ英語の歌詞と日本語の歌詞違うわーと思い続けてはや○年。
あとはアヴェマリアとか?あ、バッハね。
平均律の1番弾いた時うわーって思った覚えがある。
あれは歌うより聞くより弾くのが一番好き。

昔バロックが嫌いで(というか近現代しか好きじゃなかったんですけど)、とにかくバッハとかもういいよって思ってました。
2声まではよかった。でもフランス組曲?イギリス組曲?何か忘れたけどあのあたりから3声になって人間の手は2つやぞ!とか思いました。
なのにイタリア協奏曲をきっかけに平均律あたりから急にバッハが好きになって。4声とかホンマ難しいけど、それでも楽しいと思えた。今ここが歌ってるんだぞみたいな主張をしつつ伴奏で歌えた時には感動した。
確か…そうだ、わたしがピアノを習うのをやめるきっかけになったU先生に習ってた時だった。
あの先生ホンマ肌にあわんかったけど、さすがに教えるの上手いと思ったね。1年間頑張っただけの知識は得たと思うもん。

あーこんな日記書いてたらピアノが弾きたくなってきた。
でももう23時だからさすがにムリだぁ。
そうそう、生活改善計画開始しました。そこにはちゃんとピアノの欄も作ってあるので明日からはばっちりだぞ。
まぁ何より早起きだよ、早起きしないとダメだ。
そういえば今日久しぶりに早起きしたんですけど、カーテン開けてびっくりした。
雪だ~~!!!って。
思わずカメラを手に外に飛び出し写真を撮って雪だるま作ってしまった。
別に雪がすごく珍しいってわけでもないのだけれど、なんかテンションあがってしまって…。
子供だ。でもそういう子供な自分は別に嫌いじゃない。
心はいつまでも子供のままであってもいいんじゃないか。
理性がちゃんと大人になればね。

うん、だいぶ話がそれた。

探偵小説の論理学

ラッセル論理学とクイーン、笠井潔、西尾維新の探偵小説
という本を読んでいる。

まぁ探偵小説が好きだという理由と、
たまには文芸書以外も読んだ方がいいだろうと思ったので手に取ってみたわけである。
ただ残念なことにクイーンはほとんど読んでない。
笠井潔は読みたいけど一冊目が図書館にないのでずっと放置。
西尾維新はほとんど読んだけど。
けど読んでみて、これはムリだと断念しそうになった。何せ内容が難しい。
論理学っていう分野自体詳しくないし、そーいえばラッセルって聞いたことあるよね、ウィトゲンシュタインって社会学か思想かで習ったような習ってないような、みたいなレベル。
まずそこから勉強しないと理解できない。
とは思ったものの、せっかくだから分かるところだけでも読んでみようと2章から入ったわけで。
そしたら案外面白い、これ。

特に“還元公理”っていう考え方が面白かった。
還元公理…っていうと難しい。でも例を聞くと分かる。
aとxという存在があり、xについて列挙された全ての属性と一致するときにx=aとしてよい。という考え方。うん?分かりにくいなぁ…。
近代刑法上では「疑わしきは罰せず」っていう考え方だけれども、
たとえば「Aっていう人が犯罪を犯したとして、Aが犯人であるということは必ず、一片の疑いもなく断定することができるのか」っていうことを考えてみる。
被害者が「Aが犯人だ」という。
目撃者が10人いて、Aが犯人だと皆が証言する。
A自身が己が行ったことだと自白する。
これで罰されないのはおかしいと我々は考える。
だが本当にそう断定していいのだろうか。
なぜならば、全員が嘘をついているという場合や心神喪失だったり錯覚だったり勘違いだったり、とにかくそういった条件が重なり合えばAが犯人ではないという可能性だって生じてくるのだから。
確率論的に瑣末事であっても、この「Aが犯人ではない」という状況が存在する以上、「疑わしきは罰せず」という観念に従えば、Aを罰することは出来ないはずである。
では我々が現実にAを犯人として罰しないかと問われると否。
Aは間違いなく犯罪者と断定されるはずである。
なぜか。
我々はこのAを、還元公理により犯人だと「みなす」からである。
なるほど、と思った。
そう考えればわたしがどれだけ日常的に「みなし」ているのかにびっくりする。
わたしはわたしであると「みなし」、朝起きて窓をあければ今日が昨日の続きであると「みなし」、おはようという母を己の母であると「みなし」…。
うわぁ怖いなぁ。還元公理がなかったらこの世界って簡単に崩れちゃうもんなぁ。

そういえば今日の新聞の朝刊で養老孟司さんの記事だったかなぁ、そこにも「同じ現実を共有しているか」とか、「客観的事実は存在するか」みたいなことが書いてあった。
我々は{「客観的事実」=∑みなし}の世界に生きてるのかな、なんて考えたり。
ちなみに養老孟司さんはそんなものは存在しないとおっしゃってました。
だから「なんでも同じ」なんてありえない、みたいな。
ソウデスカ。

まぁこういうことって頭で考えたら理解は出来るけど、実際問題それを生活に適用できるかって言われるとムリなんだろうと思う。
というか実践しようとした結果出来たのがこんな人間なんだから実践しない方が断然いいのだと思う。
失敗して本当によかった。

だいぶ話がそれたなぁ。
確か探偵小説についての本だったと思うのだが、どうしても読んでいるうちに頭がぐるぐるしだすんだよなぁ。この文章読んでる限り、「探偵小説」の論理学である必要はなかったかも…。今度はふつーの論理学の本を読もう。そうしよう。

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さかな
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2007.11.14:そらとぶさかな3

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